家事をしていると、どうしても「全部終わらせてから休もう」と思ってしまいますよね。でも、気がつけば何時間も立ちっぱなしで、体も気持ちもヘトヘト…。そんなときにこそおすすめしたいのが、“家事の途中でちょっと休憩”という考え方です。
たった5分でも、うまく気持ちを切り替えることで、その後の動きがぐっと軽くなることも。
この記事では、家事の合間にできる簡単な気分転換の工夫や、私自身が実際に試してみて良かった小さな習慣をご紹介します。
無理なく、自分のペースで暮らしを整えていきたい方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
家事の合間に「5分だけ」休む意味とは?
家事に終わりはありませんよね。掃除、洗濯、食事の支度…ひとつ終わったと思ったら次の用事が待っています。そんな中で”たった5分の休憩”をどう捉えるか。ここでは、その小さな時間がもたらす意外なメリットをお伝えします。
つい動き続けてしまう家事ループ
家のことって、やることが尽きないですよね。掃除機をかけて、洗濯物を干して、買い物にも行って…
「これを終えたらちょっと休もう」と思いながら、結局ずっと動きっぱなしになってしまう。
そんな日が何度あったことでしょうか。気がついたら何時間も立ちっぱなし、座る間もなく動き続けていた…なんて経験、ありませんか?
私自身も「この作業が終わったら」と次から次へと家事を片づけていたら、気がつけば夕方、あっという間に1日が終わっていたなんてことがしょっちゅうです。
しかも、夕方には集中力も切れて、ついイライラしてしまったり、やり忘れが出てきたり…。
それなのに「もっと頑張らなきゃ」と思ってしまうんですよね。そんな風に、無意識のうちにがんばりすぎてしまう“家事ループ”に、私たちはついはまってしまいがちです。
「ほんのひと息」が気持ちに与える変化
不思議なもので、ほんの5分間でも座ってお茶を飲んだり、窓の外を眺めたりするだけで、心がすっと軽くなることがあります。体を休めるというより、“頭の中を切り替える”イメージです。
たとえば、窓辺で風にそよぐカーテンを見ていたり、外の鳥のさえずりに耳を傾けたりすると、それだけで気持ちの緊張がほどけていくのを感じます。
そうすると、不思議と「次はこれをやろう」と前向きな気持ちが自然に湧いてくるんです。
気持ちのスイッチを無理に切り替えるのではなく、そっと背中を押してくれるようなやさしい時間が、「ほんのひと息」にはあるのだと思います。
わたしの実体験|“休まなかった日”の後悔
以前、来客前の掃除であたふたしていた日、休憩せずに動き続けていたら、後半には集中力が切れてしまって、気づかないうちに床を二度拭きしていたことがありました(笑)
「一度座って落ち着けばよかったなぁ」と反省。それからは、こまめに5分の休憩を取るようにしています。
家事の合間に取り入れたい!5分でできる小さな気分転換アイデア【前編】
忙しい中でも、ちょっとした工夫で「気持ちの切り替え」は叶います。ここでは、実際に私が試してよかった方法を3つご紹介します。
①飲み物を一杯入れて、窓の外をながめる
お気に入りのカップにお茶やコーヒーを入れて、窓辺に座って外を見てみましょう。特に風が吹いていたり、鳥の声が聞こえたりすると、自然と呼吸が深くなって落ち着いてきます。
空の色や木の揺れ具合を観察するだけでも、気分がゆるんできますよ。また、日光が入る時間帯なら、少しだけ手のひらを光に当てるのも心地よいひとときになります。
目の疲れにも◎ですし、「今、この瞬間」に意識を向けることで、リセット感が高まります。
②座って深呼吸しながら、カレンダーを眺める
椅子に座って、ふーっとゆっくり深呼吸。ついでに壁のカレンダーや手帳を眺めてみましょう。ちょっと先の予定が目に入ると、「あ、来週はちょっと楽ができそう」と思えたり、「この日は予定がないから何をしようかな」とワクワクしたり。
未来にちょっとだけ目を向けるだけで、気持ちにも不思議と余裕が出てきます。
さらに、その場で簡単な予定のメモやToDoを書き足すのも◎。心の整理にもつながります。
③お気に入りの香りをワンプッシュ
ルームスプレーやアロマミストを、空間にひと吹きしてみてください。香りの力って思っている以上に大きくて、「気持ちが切り替わるきっかけ」になってくれます。
私は柑橘系の香りをよく使いますが、ラベンダーやミントなどもおすすめです。香りを吸い込むことで呼吸もゆっくりになり、気分がほっと落ち着きます。
お気に入りの布やハンカチに少し染みこませておけば、忙しい時間の合間にもサッと取り入れられて便利ですよ。
5分あればOK!暮らしに余白をつくる気持ちの切り替え方【後編】
前編に続いて、さらに実践しやすいアイデアをお伝えします。どれも道具いらずで、すぐに始められるものばかりです。
④折りたたみストレッチでリセット気分
肩まわりや腰をぐーっと伸ばすだけでもスッキリします。私は洗面所の前でついでにストレッチするのが定番。
息を吐きながらゆっくり動かすと、体が軽くなる感覚が味わえます。特に、両手を組んで上に伸ばしたり、首をぐるりと回してみたりするだけでも違います。
また、膝を軽く曲げて前屈したり、壁に手をついて肩甲骨を意識してみたりと、ちょっとした動きでも体のこわばりがゆるみます。
タイマーを使って1分ずつポーズを変えるのもおすすめです。わずかな時間でも、「自分の体を大切にしている感覚」が生まれますよ。
⑤片づけた場所を「ちょっとだけ見て満足」する
きれいになった洗面台や、整えた棚などを、あえて眺めて「ここ頑張ったな〜」と思う時間も大切です。
私は、ふと片づけ終わった場所を見て、少し微笑むことを意識しています。誰かに褒められるわけじゃなくても、自分で自分をねぎらう気持ちで◎
また、そのスペースにお気に入りの小物や花を飾って、眺める楽しみを増やすのもいいですね。視覚的に「整った場所」を見ると、気分も自然とすっきりしてきます。
+α|子どもがいても取り入れやすい工夫
小さな子がいると、まとまった休憩は難しいもの。そんなときは、抱っこしながら窓辺に行って鳥を見たり、風の音を感じたりするだけでも気分が変わります。
絵本を読みながら一緒に深呼吸したり、簡単なストレッチを子どもと遊び感覚でやってみるのも◎
また、タオルを使った手遊びや、おもちゃで音を鳴らしながらリズムに合わせて動くなど、楽しく取り入れる工夫をしてみると、親子の時間にもなって一石二鳥です。
こんな方法もアリ!私が試して良かった「ながら気分転換」
“座って休む”だけが休憩じゃありません。家事をしながらでもできる、気分の切り替え方をご紹介します。
洗濯ものを畳みながら、音楽で気分を切り替える
お気に入りの音楽をかけて、リズムにのりながら洗濯物を畳むだけでも、いつもの作業がちょっと楽しくなります。ジャンルはその日の気分でOK!
私の場合、朝は爽やかなボサノバ、午後は少しテンポのあるJ-POP、夕方には静かなインストゥルメンタルなど、気分や時間帯に合わせて音楽を選ぶのが日課です。
たとえば、雨の日にはしっとりしたピアノ曲を流して、静かな気分で畳んだり。
曲に合わせて手の動きも自然とリズムに乗るので、不思議と家事の効率が上がったように感じることもあります。
また、イヤホンを使えば周囲を気にせず自分だけの空間を作ることもできますし、Bluetoothスピーカーを使って家全体を音で満たすのも素敵ですよ。
家事中の音楽は「作業」から「過ごす時間」へと変えてくれる、ちょっとした魔法のような存在です。
お風呂掃除中に感じる足元のひんやりで気分を切り替える
夏場なら、素足でタイルの上に立つとひんやりして気持ちいいです。その冷たさが、まるで自然のクールダウン効果のように感じられて、思わず「気持ちいい〜」と声が出るほど。
ゴム手袋をして、シャワーでザーッと床や壁を流すだけでもちょっとした達成感が得られますし、水の音や水しぶきも心をすっと整えてくれます。
また、ついでに排水口の髪の毛を取ったり、水回りをピカッとさせると、「自分頑張ったな」という満足感もプラス。
ほんの数分ですが、足元の涼しさと合わせて、気持ちの切り替えにぴったりの時間になります。
Q&A|家事の途中で手を止めるのは「手抜き」なの?
「途中で休むって、なんだか気が引ける…」そんな風に思ってしまう方も多いかもしれません。ここでは、よくある疑問にお答えします。
Q1:5分休むだけでも意味はあるの?
はい、十分に意味があります!体力的に回復するというよりも、「気持ちを一度フラットに戻す」ことが目的なんです。そのあとの家事がスムーズになる感覚、ぜひ試してみてください。
Q2:ついスマホを触ってしまうけどOK?
OKです♪ ただ、SNSなど情報が多すぎるものだと、逆に疲れてしまうことも。できれば、写真を見るだけとか、レシピ検索など“目的ありき”の使い方だとちょうどいいですよ。
Q3:小さな子どもがいるときはどうすれば?
完璧に休むのが難しいときは、一緒に休むスタイルでOK。抱っこしながら座ったり、おやつタイムに一緒にお茶を飲んだりするだけでも違います。
Q4:やることが多すぎて、休んでる場合じゃない…
実は、そういうときほど「5分だけ」でも休んだ方が効率が良くなることも。全部終わってから…ではなく、区切りのタイミングで軽く休むことを意識してみてくださいね。
まとめ
今回は、「家事の途中で5分休む」ことの大切さと、すぐに試せる気分の切り替えアイデアをご紹介しました。
掃除や洗濯など、日々の家事はどうしても動き続けがちですが、あえて立ち止まることで、気持ちがふっと軽くなる瞬間があります。
特別な準備も必要なく、お茶を飲む・香りを楽しむ・ストレッチをするなど、どれも身近なものばかり。
「手を止める=サボる」ではなく、「また気持ちよく動き出すためのリズム作り」と考えると、少し肩の力が抜けるかもしれませんね。
私自身も、この“5分の余白”を取り入れるようになってから、家事がスムーズに進むようになり、自分にとってのちょうどいいペースが見つかりました。
頑張りすぎず、自分らしく家事と付き合うために、あなたもぜひ参考にしてみてくださいね。